生きるのが辛いーアダルトチルドレンであることの気づきと回復のためにしたこと

カウンセリングと料理療法で愛せる自分を作る 木村綾子です。

 

自分を好きになれない。自分が嫌い。

いつからそうなったんだろう。

はっきりときっかけがあったわけでなく、いつのまにか自然にそうなりました。今も多少はあると思います。

私にとってはそれが当たり前すぎる自分への感情で、誰でもそうなのかと思っていました。

でも実はそんなことなくて、ほとんどの人は「自分が好き」「自分が大好き」なんですね。

私からするとものすごくびっくり。

自分が嫌いでも、自分が辛いだけならいいけど・・・

褒めてくれた人に向かって

「そんなわけありません!」と言って相手の気分を害してしまったり

「嫌味かな?」と思ってしまったり

「好きだ」と言ってくれる相手に向かって

「あたしにそんな価値ない」と言って相手を混乱させたり

 「信じられない」と全否定して「俺ってそんなに信用ないかな〜」と落ち込ませたり

・・・そんな経験はありませんか。

これ、全部過去の私の経験です。

自分を褒めてくれる人、大事に思ってくれる人を信用できないわけではないのです。

その人たちを不愉快にさせてしまうのは本意でないのです。

こういう自分にいつもがっかりしていました、「どうしてそういう行動をとってしまうんだろう」と。がっかりしてまた落ち込む。ますます自分が嫌いになる。悪循環です。

でも、とにかく信じられないのです。自分をいいと言ってくれたり好きと言ってくれることが。自分で自分をいいと、全く思えないから。どうして?どこが?としか思えない。

人が「これおいしいよ」と食べ物を褒めていたとしても、自分でそれをよいと思えなければ「そうかな?」「不思議」と思いますよね。それと同じ。

いくら人に「綾子さん、きれい」と言われても、自分で全くそう思えないのですから「なんでそんなことを言うんだろう」なわけです。

人にお願い事もできない。

やむを得ずするときはものすごく恐縮しながらする。

その理由は、自分はこの世で人に迷惑をかけるだけの存在だと思っているから。

「自分嫌い」から起こる弊害もいろいろ体験しました。中でも大きい事件は

プロフィール2~アダルト・チルドレンの自覚を持つまでに書いた、長い付き合いの大事な友だちとのトラブルでした。

そしてとにかく自分をどうにかしたい!と思いました。

そんな時↓この本を読み



の内容は、自分を理解する大きな助けになりました。

本を読んで・・・

自分に自信がないこと、自分の存在に罪悪感を感じること、それは幼少時の育ち方に原因があるとわかりました。

子どもの頃誰かに無条件に受け入れてもらった経験がある人は自分を好きだと自然に思えること。自分が人から愛されるということが自明に思える。自分がこの世に存在することに疑問とか罪悪感を持たないこと。

それを知って

自分を好きじゃないと思う気持ちは子どもの頃に作られていたのだとはっきり思いました。

私は

プロフィール・木村綾子について~就活まで

で書いたように虐待のある家庭で育ちました。

両親の仲は悪く、そんな親の中で生まれた自分は生まれてきた事自体がまちがいだったのではとも感じていました。

だから、親から愛されたいためにいつも必死でした。

優等生でいること(『アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す』に出てくる「ヒーロー」の典型のような子どもでした)が、愛される必須条件だと感じていました。4月生まれだということも手伝ってそれはある時期まではうまくいったけど、高校大学就職と年齢を重ねるにつれ、限界が来ました。

また、愛されるために、常に親の顔色を見て親から気に入られるようにふるまう日常でした。

何かを決めるときの基準は常に「自分がどうしたいか」ではなく「親が気に入るかどうか」でした。それを繰り返すうちに本当に自分がやりたいことがわからなくなった、自分がなくなってしまった・・・そういうことだったのか。

気づいたけれど、それだけでは自分は変わりません。

自分を変えるためにはどうしたらいいだろう。

アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す』に出てくる本を端から読み、書店に行けば必ずACコーナーに寄って役立ちそうな本を買いました。

ずいぶん処分してしまいましたが、今もこのように大事だった本は本棚に残っています。

改めて今見ると「こんな細かい字の分厚い本、よく読んだなあ」と思うものが多いです(笑)
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左二冊にはいろいろなワークが出ています。時間かけてやったなあ

インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法〔改訂版〕 は、文章も多い本。

アダルト・チルドレン 癒しのワークブック―本当の自分を取りもどす16の方法

 はワークブック。

理論のアダルト・チルドレンと癒し―本当の自分を取りもどす も持っていたはずだけど見当たらない。処分したのかな??(笑)ずいぶん役立ったはずだけど。

自分を好きになる本 NEW EDITION

この本も大好きでした。本当は子ども向けのものかもだけど。表紙も素敵なので画像入りで紹介。
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破けている本もありますね(笑)「今日一日のアファメーション」は日付ごとにいろいろなアファメーションが載っており、数年間毎日該当のページを読んでいました

 「魂の殺人」『毒になる親』などバイブル的本ですが、今開くと「よく読んだなあ」と思わずにいられない(笑)

「魂の殺人」は新装版もあるのですね。 

魂の殺人 新装版

『毒になる親』は文庫化されてる!ニーズ多いってことですね。
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コミックはこんな感じ。「イグアナの娘」は数年前まで泣かずに読むことが出来ませんでした

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萩尾望都作品にはずいぶん助けられました。「訪問者」の最終ページの「家の中の子どもになりたかったのだ」を読むと、今も涙が出てきます

そして色々なことに気づいていきました。
当時読んだ本のひとつである『ほんとうの自分を求めて』という本の中で「子供時代に私たちの本当の気持ちを認めてくれた人(中略)が少なくともひとりはい」ればその子は救済されるという記述があります。

 

それは必ずしも親でなくてもよいのです。先生でも、近所の人でも、おじさんおばさんでも。おとなになってからなら、友達でも、彼氏でも。

私の場合祖母がそういった存在であったことに気づきました。

またつきあった男性たちはみな私に対してそのような温かく大きな愛情を注いでくれたことも、回復のためには大きな力になりました。

会社の後輩のCちゃんと休憩室で話をしていた時、彼女もACだということがある時わかり、たくさんの話をするようになりました。斎藤さんの講演会やピアミーティングにも一緒に行ったし、ふたりミーティングもよく行いました。親とのことで嫌なことが会ったときは電話をかけあって聞き合いました。

「問題縁」という言葉があります。地縁、血縁などに対する言葉で、文字通り同じ問題を抱えてることでできた縁、です。Cちゃんはそのような関係で結ばれた大事な人になりました。彼女も私を「ソウルシスター」と呼んで慕ってくれてます。

今では血縁の妹よりずっと頼りにしている存在です。

同じような形で親しくなった人たちは他にもいます。近年は自分でも、子ども時代に焦点をあてたワークショップを主催したりもしているので、そこで出会った人たちもたくさんいます。どの人も私にとって「魂の家族」としてとても大事な存在です。

30代中盤から40すぎまで勤務した前職の資産運用会社での、家庭的な温かさも私にはありがたかったです。業界外から来て何もわからない私にみんな本当に丁寧に親切に接してくれ、どんな小さなことをしても御礼を言ってくれる人たち。当時私はまだACからの回復の過渡期でとても情緒不安定で、MTGの時に不用意に涙がこぼれてくることなどもしばしばでした。(今から思えば皆さん本当によくしてくださっていたのに)「自分がこの会社にいる価値を感じない」ということも度々言わずにいられない状態でしたが、その都度「そんなことない」「綾子さんがいて助かっている」と言葉をかけてくれていた。

人にも自分にも優しい人たちでした。

家族に恵まれなかった私に、神様は友人運とか男運を授けてくれたのかな・・・そんな気がします。

運はもちろんありますが、自分でも努力したことが大事だったと思います。

今の自分を良い状態にすることができるのは自分しかない、と決心して取り組んだこと。

過去への恨みつらみはもちろんあります。違う親のもとに生まれて幸せな子ども時代をやり直したい、、、というのは今も私の悲願です。

でも、どんなに願ってもそれは叶わないこと。

そして今、自分を立て直せるのは自分以外にはいないこと。

(カウンセラーやドクター、AC仲間などに助けられることはもちろんあります。でもその人達に頼ると決めること、ピアミーティングに出ることの決断は自分がすることという意味で、自分のことをよくできるのは自分だけ、ということです)

そう自覚して、取り組んだから効果があったのです。

ただ、そう自覚するようになるためにはいわゆる「悲嘆の作業」とか、誰に遠慮すること無く親をなじることとかを十分行うことが必要でした。

それを行いきって初めて、心の底から自己回復力が出てきたのだと思います。

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