カウンセリングでご自分の生きづらさに向き合うお手伝いをし、自分をいたわり元気にする食事を教えています。
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変えることができない過去のことについて「過去のことは過去のこと。未来に向かって建設的に行動しよう」と、すぐにすっきり思えたらどんなにいいでしょう。
早くふっきって次に進むために、必要なことは何だと思いますか?
それは、意外に思われるかもしれませんが、嘆き続けることです。

嘆いて嘆いて嘆きまくって、心ゆくまで嘆いて初めて「いつまでも過去にとらわれていても仕方ない」と思えるのです。

でも人に話すと大抵はそうすることを賛成されません。
そんなことに時間を割くのはもったいない」「気持ちを切り替えて自分の回復に努めたら」と言われてしまいます。
が、一日も早く次のステップに進むためには、苦しみを嘆くことは絶対必要なのです。
しかし傷の辛さを人に話すときは気をつけなければいけません。
共感を持って聞いてくれる人を選ぶことが絶対条件。
これ、親しさの度合いとは関係ありません。
夫だから、親友だから・・・自分の悩み、苦しみをわかってくれるとは限らないのです。
選ぶべきは同じ苦しみを抱えている人。
ピアミーティング(自助グループや患者会など)が有効なのはこの理由です。
一番やっちゃいけないのは、悩んでいる人間関係の相手と同じ人を選んでしまうこと。
例えば成育歴の中で親との関係で傷ついたことを話す相手として、親の立場になっている人を選んでしまうことです。
そういう人は親の目線であなたの話を聞くから、あなたの子ども時代の辛さに寄り添うことが難しいのです。
「親には親の考えがあったと思うよ」などと言われかねません。
受け止めてもらえなかった体験は、話さなかった時よりマイナスになってしまい、傷を悪化させてしまいます。
話したいときは自分の話を否定しないで聞いてくれる人を選ぶことが絶対条件です。
同じことで悩んでいる人、悩んだ経験がある人が安心です。
否定しないだけでなく、その嘆きを共感的に受け止めてもらえますから、最強です。

そういう人が思い浮かばない場合は、カウンセラーというプロの聞き手によって聞いてもらうことも一案です。
カウンセラーもいろんなタイプがいますし得意ジャンルもあります。
が、基本的にはプロなのでどんな苦しみにも寄り添う訓練を受けています。
例えば私は配偶者から暴力を受けたことはありませんが、原因とは関係なくその「苦しみ」自体にフォーカスして話を聞きます。
それどころかまったく同意できない価値観を持った方の悩みだとしても、その「苦しみ」に寄り添うことはできるということです。
とはいえ、深く共感できるかというと、全く違う価値観の方の話だと難しいのは事実です。
特に多くの人が共有している「親子の愛情」のようなことについての苦しみだと、わかってもらえない可能性も大きいです。
結果的に「カウンセリングに言って傷つけられてしまった」ということにもなりかねません。
こういったことの悩みの場合「聞くプロ」であるカウンセラーでさえも選ぶことは大事でしょう。
カウンセラーの側から初回面談の段階で終えてしまうこともあります。
続けても相手を満足させる自信がなければ申訳なく思うので。
理不尽な苦しみを味わう経験は誰でもあるでしょう。
自分を癒す行動をとれるようになるためには心の中にある感情を出すことが必要なのです。
出し切ったと思えた時、初めて自分を立て直そうと思えるようになる。

吐き出し切ったと思っても回復の過程でまた感情が出てくることもありますが、その時はまた吐き出していけばいいのです。
紙やハードディスクに書くなどでもよいですが、誰かに共感的に受け止めてもらえると深く吐き出すことができます。
吐き出すうちに違う考え方が浮かんでくることもある。
日々相談業務をしながら「聴いてもらう」ことの効用は本当に大きいと感じています。
否定されない心地よさの中でこそ、人は安心して語れるのです。
その環境を作ることがカウンセラーのプロとしての仕事と思い、日々気持ちをひきしめています。
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*疲れた自分の心身を誰よりもケアできるのは自分自身です。
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